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導入事例

  • 製造
  • 500名以上
  • VDI トラブルシューティングサービス
  • データ移行サービス

AkzoNobel社の海洋塗装事業部、
仮想デスクトップ(VDI)もうまく“カバー”

AkzoNobel社の海洋塗料(Marine & Protective Coatings、略M&PC)事業部では、 全世界で5000人のユーザーにサポートを提供しており、パフォーマンス向上プロジェクトに割く時間がほとんどない状態である。
サポートの負担を減らすために、AkzoNobel社は、仮想デスクトップを導入した。
この結果、 ユーザーの満足度はおよそ50%急上昇したが、これは物理環境から仮想環境への、
見た目と操作感をそのままに残したスムーズな移行が、ユーザーの心を掴んだことによるところが大きい。

  • AkzoNobel社 M&PC事業部 インフラストラクチャーマネージャー Steve King

課題

M&PC事業部は、フェリング(北東イングランド)にある自社最大規模の施設(1,000人)から、遠隔地の小さな営業支社に至るまで、 実に全世界で5,000人のPCユーザーを抱えている。ITスタッフは、広域に広がるWindows XPのデスクトップインフラストラクチャーをサポートするのに、様々な問題に直面していた。

M&PC事業部のインフラストラクチャーマネージャーであるSteve King氏によると「OSのアップデート、アプリケーションのパッチ、セキュリティのアップデートなど をインストールしたり、現状のデスクトップを維持するためのサポート業務だけに、相当な時間を費やさなくてはなりません。」とのこと。 「サポートに時間を費やして、デスクトップを改善するための開発に時間が取れません。」

パフォーマンス維持とパフォーマンス改善が膠着状態にあるようなもので、King氏の管轄部署の平均的なデスクトップのパフォーマンスに対する満足度は、 物理デスクトップに関しては5.0点中2.5点に留まっていた。

ITスタッフは、仮想デスクトップ インフラストラクチャーを導入すれば、パフォーマンスを向上させ、サポート要件を減らすことができると見込んでいた。 しかし、典型的なトラブルシューティングやメンテナンス業務を別にすると、スタッフが直面した最も大きな課題の一つは(ユーザーの)変化に対する抵抗だった。 スムーズに仮想デスクトップを導入することができなければ、どんなに導入によってもたらされる利益があるとしても、この規模の大きなリリースは失敗に終わってしまう、 ということをスタッフは理解していた。

M&PC事業部のスタッフは、VMware®でのサーバー仮想化の経験が非常に豊富にあった(およそ95%のサーバーがVMware環境で仮想化されていた)が、 デスクトップの仮想化に関しては慎重に事を進めた。まず始めに、およそ40人ものユーザーを対象にして、長めの概念実証のトライアルを行った。 トライアルは、Windows 7に移行する予定があったにもかかわらず、Windows XPの仮想マシンで行われた。King氏は、そうすることで、仮想デスクトップから生じる問題と、 OSの変換から生じる問題とを切り離しておきたかったからだ。

「OSを変えるときは、何かしら問題があるものです。」とKing氏。 「OSの問題が仮想デスクトップのせいにされては、VDI移行を進める上で、賛同を得るのが難しくなってしまいますからね。」

概念実証の結果、VDIのデスクトップのオペレーション改善の可能性が認められたが、同時にそれを実現するための障害も明らかになった。 仮想デスクトップインフラストラクチャー実装にあたって、想定された課題としては:
1.ユーザーに受け入れてもらうこと
2.物理デスクトップと少なくとも同じ程度の快適度を仮想デスクトップでも得られること
3.物理デスクトップから仮想デスクトップへの移行の管理
が挙げられた。

「VMwareのペルソナ管理ツールには限界があると感じていました。」と、King氏。 「この備え付けの機能ですと、エンタープライズの大きなユーザーベースをサポートするのには物足りない、と感じたのです。」

ソリューション

ユーザー快適度こそが、デスクトップ仮想化における重要なカギであるとM&PC事業部は考えていたため、それに対処できるソリューションを模索していた。 そうしてM&PC事業部はLiquidwareのProfileUnityを、概念実証のトライアルに加えることに決めたのである。 ProfileUnityは、ユーザーのプロファイルを管理するもので、スクリーンとフォントの設定、アプリケーションの設定、ブックマーク、ファイルの場所、プリンターの設定といった その他ユーザーが物理デスクトップに設定したものを自動的に保存し、仮想デスクトップの一部として提供する。

「ProfileUnityであれば、XPから7に移行するときに自分の設定が全て保存されているので大変ありがたいです。」とKing氏。 「仮想XPのPCからログオフし、仮想Windows 7のデスクトップにログインするだけです。ユーザーは違いに気が付かない。ProfileUnityは本当に素晴らしいです。」

ProfileUnityを使えば、ユーザーは慣れ親しんだデスクトップの見た目と操作感をキープでき、またITスタッフも、 リモート操作で一度に全デスクトップユーザーにパッチを配信したりアップグレードをしたりといった、仮想デスクトップならではのサポートができるようになった。 ProfileUnityは、OSとアプリケーションからユーザープロファイル、設定、データを切り離す。そして切り離されたプロファイルは小さなファイルに圧縮され、 中央サーバーに保管される。ユーザーが次回ログインしたときには、カスタマイズ済のプロファイル設定が読み込まれた最新のデスクトップが手元にある。 ログオンするのに掛かるのはたったの数秒程度で、ログオン後はクリーンでカスタマイズ済の仮想デスクトップが利用可能となるのだ。

ProfileUnityは、ユーザーが仮想デスクトップに対して抱いていた抵抗を解消するのに重要な役割を果たした。 M&PC事業部は、更に大きなユーザーベースにも仮想デスクトップは対応できるはず、という確信は得たが、依然として移行管理における弊害には直面していた。

「物理PCをXPからWindows 7に移行するのは、一日2台までに限られていましたが、VDI環境であれば、やろうと思えば数百台、という数の移行が可能です。」とKing氏。 「始めは、一晩で2台、手作業で移行していました。ですがProfileUnity及びVMware Viewを使うと、50人分を一度にまとめて移行することができ、そのプロセスに掛かる時間もたったの2時間程度です。 もっと作業のスピードを上げることもできたのですが、ユーザーを考慮しました。仮想デスクトップに移行する前に、ユーザー全員が簡単な説明を受けていることを確約したかったのです。」

もともとProfileUnityには物理環境から仮想環境への移行を自動化する機能がついているが、M&PC事業部は独自のメソッドを適用している。 ProfileUnityは物理PCにインストールすることができ、移行前にユーザーの設定やファイルの場所をキャプチャーするのに使われる。アプリケーションとOSの設定を収集し、 データをネットワークドライブやクラウドなどの格納先にリダイレクトする。次に、管理者が仮想環境のためのマスターとなるデスクトップのイメージを作成する。 移行の際に、マスターイメージ、セーブした ユーザーの設定、ユーザーのデータが、すでにカスタマイズされた状態で、初回ログオン時に仮想デスクトップにマージされるのだ。 移行時には、ProfleUnityが全ての作業をバックグラウンドで行うため、ユーザーにはダウンタイムがない。 移行が終了してからも、ProfileUnityは柔軟なプロファイル管理とコンフィギュレーションを継続的に提供することで、完璧なユーザー管理をしてくれるのだ。

仮想デスクトップの本番環境での初回稼働が成功したため、M&PC事業部はVDIを500人までスケールし、これからも拡大を予定している。 概念実証の段階を終え(仮想)環境が成熟したので、AkzoNobel社は仮想デスクトップを監視し、サポートする能力を大きくアップグレードすることにした。 同社はLiquidwareのStratusphere UXという、物理及び仮想PCのデスクトップ監視ツールを実装した。 Stratusphere UXは、仮想マシン、アプリケーションホスト、ストレージ、ネットワークレベルの詳細な利用状況とパフォーマンス情報を提供する製品である。 King氏は特にこの、重要な測定指標に対して、仮想デスクトップのパフォーマンスがどうなっているかを示す散布図が気に入っているようだ。 「ツールの監視結果によると、大抵全ての仮想デスクトップのパフォーマ ンスは右上の象限、つまり一番良いところに位置付けられています。」と、King氏は言う。 「おかげで先を見越して行動を取れるようになりました。問題があれば修正するか、もっと良いパフォーマンスをデスクトップから得られるよう、提案を書いたメールをユーザーに送ります。」

結果

デスクトップの仮想化により、M&PC事業部はデスクトップのユーザー快適度を改善することができ、またサポートの負担を減らすことができた。 ProfileUnityとStratusphere UXのおかげで、M&PC事業部はVDIを構築し、管理し、拡張することが可能になり、AkzoNobel社は引き続き環境の拡張を予定している。 M&PC事業部がアセスメントを実施するためにあるツールを使用したところ、もっと多くの物理PCを仮想デスクトップで置き換えることが可能であることが判明し、 そうすることでサポートの負担をよりいっそう減らすことができるということが分かった。

コスト削減は思いもよらないメリットだった。M&PC事業部は、VDIを、スタッフをサポート要件から解放し、デスクトップシステムを改善する手段として推し進めた。 デスクトップユーザーの満足度は、仮想デスクトップ以前は平均で2.5点だったものが、今では3.5から3.75点の間を行き来している。

King氏によると「殆どの人がデスクトップのパフォーマンスに大幅な改善が見られたと言っています。」また「パフォーマンスの改善以外にも、 これは特にモバイルユーザーに言えることですが、生産性の向上が見られ、家やオフィス以外の様々な場所から接続でき、自身のデスクトップに無制限でアクセスができるようになりました。」とのこと。

「以前は、デスクトップ現状維持のためのサポートだけで手一杯でした。」と、King氏は言う。 「技術専門家の集まるチームのインフラストラクチャーマネージャーとして、VDIへ移行したことによるマイナスポイントは一つもありません。 ProfileUnityはVDI移行を達成するのに、付加価値のあるツールであることが証明されました。」

◆記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
◆記載の担当部署は、2013年9月1日の組織名です。

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