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VDI lab. produced by 日商エレクトロニクス

導入事例

  • 公共機関
  • 500名以下
  • VDI トラブルシューティングサービス
  • データ移行サービス

Liquidware Labs、
テンピ市の仮想デスクトップ移行を効率化

アリゾナ州テンピ市では、全部門合わせておよそ1,800名のPCユーザーがおり、デバイスの交換は3年ごとに行われていた。 しかし、このスケジュールにも予算不足から遅延が生じ、また、Microsoftがサポートを終了するため、すべてのWindows XPユーザーを移行する必要があった。
こういった要因により、テンピ市のITスタッフはデスクトップの仮想化を検討。市のシステムプランナーは、Liquidware Labsの提供したツールとサポートにより、 ユーザーとシステム管理者双方にとてもポジティブな経験をもたらしてきた、仮想デスクトップインフラストラクチャー(VDI)の導入に、自信を持って踏み切ることができた。

  • テンピ市 ITサポートコンサルタント Raul Porras 氏

課題

161,000人の成長を続ける街を支えるには、多くのアプリケーションと多大なコンピューターリソースを必要とする。 これらはすべてCharles Swanson氏、Jim Fish氏、Raul Porras氏をはじめとするテンピ市のIT部門の管轄であり、警察、消防隊員、検査官、選出議員を含む、 市のありとあらゆるオペレーションに関わる全従業員をサポートできなくてはならない。それぞれのユーザーグループにおいて、コンピューターにまつわるニーズは様々だが、 共通するニーズもあった。それは、すべてのPCユーザーにおいてレガシーOSに対するサポートが終了する前に、Windows XPからWindows 7に移行しなくてはならない、というものだった。 また、ほとんどすべてのユーザーがPCのアップグレードの期限切れ、または期限間近の状態であった。

テンピ市のシニアITコンサルタントであるCharles Swanson氏によると「景気が低迷していた頃に、PCをリフレッシュするサイクルを遅らせており、 その後もいつものサイクルに戻さなかったので、かなり古いデスクトップが未だに使用されていました。」とのこと。

また、シニアテクニカルサポートアナリストのJim Fish氏は「それにWindows XPのサポートが終了するので、 OSをアップグレードする必要があることは分かっていましたから。」と付け加えた。

ITチームは、新しいOSとハードウェアを導入することで、ITスタッフのユーザーをサポートする力を損なってしまうことを危惧していたので、 デスクトップ管理の向上は、アップグレードプロジェクトの中でも重要なゴールとなった。

「やるべきことをよくよく調査してみたところ、仮想デスクトップインフラストラクチャーを導入することが、全ユーザーをサポートし、彼らのニーズに応える一番良い方法だ ということが分かりました。」とFish氏。「サーバー側で、仮想化とVMwareの経験は豊富にあったので(仮想化という)コンセプト自体には慣れていました。 なので、デスクトップでテストすることにしました。」

テストをしてみると、たちまちVMware環境でデスクトプを仮想化する際の利点や限界が見えてきた。このテスト期間中、仮想デスクトップの性能は悪くなかったが、 システム管理者からすると、ユーザーにプロビジョニングをする際の工程は納得のいくものではなかった。また、仮想マシンのカスタマイズ時、ユーザープール作成時、 アプリケーションの割り当て時においてあまり融通が利かない点に関しても、満足のいくものではなかった。テンピ市のITチームスタッフは、プロジェクトの早い段階で、 彼らの豊富なサーバー仮想化の経験をもってしても、仮想デスクトップインフラストラクチャーを設計し、リソースを効率的に割り当てるのはかなり難しそうだ、ということに気が付いた。

テスト期間の間に、チームはそれぞれ異なったニーズに対応するよう設定された、仮想デスクトップのプールを12個作成した。 VMwareハイパーバイザーにもともと入っているべーシックなツールを使って個々の仮想マシンをカスタマイズするのは難しかったため、マスターとなるデスクトップイメージを12個作成した。 また、チームはプロビジョニングの工程を考えると、リソースの効率的な使い方ではないにせよ、パーシステント型仮想マシンを使わざるを得なかった。 アプリケーション権限を個々のユーザーに付与することは難しいので、全てのユーザーが全てのアプリケーションを使うわけではないにもかかわらず、全アプリケーションをべーシックなデスクトップ コンフィギュレーションとして一つにまとめなくてはならなかった。また、仮想デスクトップは個々のユーザーに最適化されていないため、ソフトウェアのライセンスを必要以上に購入しなくてはならないなど 問題があり、市はプロジェクトがテストから本番に移行する際に解決したいと考えていた。

そこでテンピ市は、インフラストラクチャーサポートと仮想化に特化した、地元のIt Partnersというシステムインテグレーターに相談を持ちかけた。 IT Partnersは、仮想デスクトップのデプロイメントを本格稼働させる前に、VMwareの基本機能をLiquidware Labsのソリューションを使って向上させることを提案した。

ソリューション

どのユーザーのデスクトップが仮想化に適しているか、またどんなリソースが必要となるかを把握するために、市はLiquidwareLabsのStratusphere FITを使って、 物理デスクトップのアセスメントを行った。FITアセスメントを行うと、CPU、RAM、ディスク、I/O、ネットワーク帯域リソース使用率といったデータが得られ、 また使用中のOSとアプリケーションの(バージョン情報も含む)レコードを作成し、個々のユーザーとグループを認識し、依存関係を査定し、その他にも様々な項目を測定し情報を収集する。 その後、Stratusphere FITが収集した情報を処理し、ユーザー自身で何が仮想化に適しているのかを決定できるようにスコアをはじき出し、アーキテクチャーをどう設計するのか、 またリソースをどう割り当てるのかについてのアドバイスをしてくれる。

Swanson氏は「仮想環境を計画する第一歩として、Stratusphere FITは最適でした。」と述べた。また「Windows XPからWindows 7への移行は大きな変化となることは分かっていました。 FITのアセスメントで、使用中のアプリケーションとそのアプリケーションの使用しているリソースが分かりました。その後、私たちの使っているアプリケーションがWindows 7に対応しているかどうかを見極めなくてはなりませんでした。」 と続けた。

IT部門は、一度に全てのユーザーのPCを新しいOSに変えるつもりはなかったので、その(新旧OSの混在する)環境もサポートする必要があることは分かっていた。 しかし、VMwareのThinAppでは、仮想デスクトップユーザーがアクセスする全てのアプリケーションを仮想化することは不可能であるということが判明し、この課題はさらに難しいものになった。

「Liquidwareのおかげで窮地を乗り切ることができました。」とFish氏。 「LiquidwareのFlexAppならば、VMwareのThinAppではできなかったアプリケーションを、特にカーネルモードのアプリケーションでも配信することができました。」

FlexAppは、ProfileUnityというLiquidwareのユーザープロファイルと環境管理ソリューションの中の一つの、高度なアプリケーション階層化機能である。 FlexAppであれば、iTunes、QuickBooks、Adobe Creative Suiteといった複数の依存関係のある複雑なアプリケーションをパッケージ化することができる。 管理者は簡単に個々のユーザーやプールにアプリケーションを割り当てることができ、またユーザー自身も、制御範囲内でアプリケーションをインストールすることができる。 Pro leUnityとFlexAppはノンパーシステント型仮想マシンに対応しており、これによって市は必要となるソフトウェアライセンスの数を劇的に減らすことができ、 同時にそれぞれのユーザーの需要に合わせてデスクトップをカスタマイズし最適化することもできるようになった。なおFlexAppはパーシステント型環境にも対応している。

また、チームは、仮想デスクトップとWindows 7にスムーズに移行するために、デスクトップカスタマイズ機能を活用した。 「べースとなるイメージを作成するとき、仮想デスクトップと物理デスクトップで全く同じ見た目になるようにしました。できるだけXPの見た目と使用感を残すために、 必要があればWindows 7の新しい機能をオフにしました。」とFish氏。「ユーザーは仮想デスクトップにうまく適応しましたし、大抵の場合は一時間以内ですぐに慣れてたようです。」

「そこは特筆すべき点です。」と、ITサポートコンサルタントであるRaul Porras氏は言う。「移行に対してユーザーは不安を抱いていました。 “仮想”という言葉がよくないんですね。知らないものに対して人は自然に恐怖心をいだきますから、デスクトップをなるべく見慣れたものにする、ということはプロジェクトの成功には重要だったのです。」

ProfileUnityは、ユーザープロファイルと環境管理ソリューションであり、移動プロファイルやその他べーシックなペルソナ管理ツールの代わりとして使用される。 ユーザープロファイル、設定、コンフィグ、データなどをOSから切り離し、データセンターにネットワーク共有で安全に保管する。このため、ログイン時間を数秒程度に減らすことができるのだ。 ユーザーのプロファイルと関連設定はデバイスを変えても、またセッションが切り替わっても保たれるので、デスクトップの使用感は、どのマシンで、どこからログインしているかに関係なく一貫したものに なる。ProfileUnityには、フォルダーリダイレクション、ロケーションによってプリンタを切り替える機能といった便利かつ半自動的に実行される様々な機能がある。 また、ユーザーや管理者がアプリケーション、ストレージ、デスクトップディザスタリカバリなどを管理するのに役立つ高度な機能を持ち合わせている。 ProfileUnityは、仮想デスクトップの電源がオンになるとユーザーの設定、カスタマイズ、アプリケーションを読み込むので、パーシステント型デスクトップでなくてもカスタマイズが可能となる。

結果

「ProfileUnityはアプリケーションを個々のユーザーに割り当てることができ、本当に便利です。」と、Porras氏。 「以前までは、アプリケーションを部門ごとにまとめていましたが、あまりカスタマイズはできませんでした。なので、プールを12個作ったのですが、 これでは多すぎて管理できず、ライセンス料が高くなっていました。」「ノンパーシステント型フローティングプールへ変更したことで、大きな改善が見られました。」とSwanson氏。 「同時にオンになる仮想マシンの台数を減らすことで、かなりのリソースの節約になりました。」

仮想デスクトップは、オフィス外で働く従業員にも広く受け入れられている。家や、オフィスの外からログインするときも、デスクトップはオフィス内で使っているときと同じもので、 またオフィス内にいるときと全く同じファイル、ドライブ、アプリケーションへのアクセスが可能である。

Fish 氏はこれを「一番のセールスポイント」と言う。「タブレットやアンドロイドのスマートフォンを含むあらゆるコンピューターから自分のマシンにアクセスすることが できるのです。オフィス外で働く人にとっては、これはとても重要な機能です。以前は全ての機能にアクセスすることはできませんでしたから。」

デスクトップユーザーは満足しており、サポートも単純化されたため、テンピ市ではVDIの拡張を決定した。 最も多い時で、市はおよそ100人の仮想デスクトップユーザーを同時にサポートしている。これまでのところ300人分のデスクトップを仮想化し、 追加で200人分仮想化する予定があるが、その数も800人、900人に増えていく、と市は想定している。現状、VDIを監視し管理するのに、市はStratusphere UXを使っている。 Stratusphere UXは、デスクトップの経時的な数値を収集し、毎日の監視を支え、そしてさらには仮想デスクトップの診断も行う。

デスクトップのパフォーマンスパターンとリソースの消費が可視化されたので、このソリューションはインフラストラクチャーへの変更や、 パフォーマンスの最適化を、先を見越して計画するためにも使われている。Stratusphere UXを独立して実行することも可能な上、専用のAPIと併用し他社の主要な監視ソリューションの ダッシュボードに統合することも可能だ。

「Liquidware Labsを使っての仮想デスクトップの管理は以前とは比べものになりません。」とPorras氏。 「VMwareの基本的なプロファイル管理でできることと比較にならないくらい、細分化されたデスクトップのカスタマイズが可能になりました。」

◆記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
◆記載の担当部署は、2015年1月1日の組織名です。

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